パステルアートの描き方〜超初心者〜中級者向け3種類をご紹介

パステルアート作品見本雲と春の丘

グラデーション(超初心者向け)

パステルアートの作品の特徴のひとつが『グラデーション』
絵の具のように水を使わなくて良いパステルは、紙の上で色の変化をゆっくり感じながら混色をすることができます。

パレットの上ではなく、画用紙の上で少しずつ色が混ざっていくのではじめてでも簡単に綺麗なグラデーションを作ることができます。

パステルアート描き方基本のグラデーション1色目のピンク色です。

1色目のピンク色を塗りました。

パステルアート描き方基本のグラデーション2色目の黄色を塗りました


2色目の黄色を塗りました。ここからグラデーションを作っていきます。

ピンクとの色の境目は気にせず上から黄色をのせていきましょう。するとピンクと黄色がまざって…オレンジ色ができてきます。この要領で他の色のグラデーションも作っていきます。

次は黄色と青の組み合わせでグラデーションをつくりました。
綺麗なグリーンがよく映えます。

最後は青とピンクの組み合わせです。大人っぽい紫のグラデーションができました。


完成です。(写真の黄色い線はマスキングテープです)

たくさんの色を使うと濁ってしまうこともあります。まずは2色の組み合わせからパステルアートをはじめてみましょう。いろんな色の組み合わせに挑戦してくださいね。

クリスマスツリー(初心者向け)

次はマスキングテープを使って簡単に描けるクリスマスツリーのご紹介です。

画用紙を用意したら、マスキングテープを2本使ってツリーの三角をつくります。

パステルアートで描く簡単なクリスマスツリーの描き方1
パステルアートで描く簡単なクリスマスツリーの描き方2

三角の中を黄色で塗ります。

パステルアートで描く簡単なクリスマスツリーの描き方3

上から青を重ねて、ツリーの緑色にしました。
見本ではよくある緑色を作っていますが、もちろんお好みの色でもok。同じ方法でいろんな色のクリスマスツリーを描けます。

パステルアートで描く簡単なクリスマスツリーの描き方5

次はクリスマスツリーの中に飾り付けをしていきます。綿棒や練り消しゴムを使ったり、パステルで直接模様を入れたりしながら、オリジナルのクリスマスツリーに仕上げていきましょう。

パステルアートで描く簡単なクリスマスツリーの描き方6

テープを剥がすとこんな感じです!

パステルアートで描く簡単なクリスマスツリーの描き方7

てっぺんに星を描いて、背景も塗り飾り付けしました。
背景を塗るときにツリーのギリギリまで色を塗る必要はありません。背景とツリーの色が混ざってしまいます。白が残るように塗ったほうが、ほんわか浮かび上がるツリーが描けますよ。

パステルアートで描く簡単なクリスマスツリーの描き方7

完成です!
この描き方なら、お子さんとも一緒に楽しめますね。テープが難しかったら手伝ってあげてください。塗り絵の感覚で気楽に楽しむことができるクリスマスツリーの描き方をご紹介しました。下の写真はこれを応用した作品見本です。

パステルアートで描いたクリスマスツリーの作品見本。黄色からグリーンへのグラデーションと、青から紫、赤へのグラデーション、ふたつの色のクリスマスツリーです。

季節やイベントごとにぴったりな絵が用意できるのもパステルアートの魅力のひとつ。クリスマスが近づいてきたらこの絵を描いて飾ってくださいね。

雲と空(中級向け)

パステルアートのやわらかい質感を生かした雲と空の絵です。

パステルアートで雲を描く方法1

空の青を使って、くるくる〜と円を描きます。くるくると細かくてを回しながら、青い丸を描くイメージです。すると…描いた丸の中に雲がひとつ生まれます。

パステルアート雲の描き方2

同じ要領で2つ目の雲を描きました。
描いているのは空だけど、雲が浮かび上がってくる…。そんな不思議な描き方で画用紙全体に空の青を広げながら雲を描いていきます。

パステルアート雲の描き方3

手をくるくるしながら丸を描く…という方法で画用紙全体に空と雲が描けました。コツは雲を描こうと考えすぎないこと。本物の雲だって風に流されて偶然できあがった形です。パステルアートでも同じように、偶然手が行きたい方向に伸びていたら雲ができていた。そんな描き方をするとより自然な形と配置になります。

パステルアート雲の描き方4

ここでひとつパステルアートのテクニックをご紹介。
今のままだとのっぺりとしている雲に奥行きを持たせて立体感を出します。

上の画像をよ〜く見ていただくと、雲の中に少しだけピンクと黄色が入っているのが分かりますか?

画像だと見にくいかもしれませんが、雲の白い部分のほんのちょっとだけ、ピンクと黄色を足しています。こうすることで雲の中に影ができてもこもこと立体感のある雲になります。


完成です。今回は春らしい青空を描きたかったので、背景にも少しだけ黄色を足しました。入れすぎると空の青と混ざって緑色になってしまうので、ちょっとだけ、お化粧するようにトントンと優しく色をのせるのがコツです。

描いた本人にしか分からないくらい少量でも、全体の雰囲気がガラッとかわります。近くで見るのと遠くから見るのでも雰囲気は違います。描いている最中にたまに立ち上がって遠くから眺めて見るのも良いですね。

パステルアート作品見本雲と春の丘

こちらは応用編。
同じように雲と空を描いた後に、下に地平線を描きました。こうすると春の爽やかな風を感じさせる風景画になりますね。


こちらは色を変えたパターンの応用編。
赤+オレンジ色を使って空を描いています。秋の空や夕方頃の空を連想させますね。ぼんやりと眺めているだけで心癒される雲と空。パステルアートでぜひチャレンジしてください。